2020年1月18日、都内某所にて、NPO法人 WELgee(ウェルジー)の合宿(終日)が行われ、「NPOビジョン合宿(一日)プラン」を使ってご支援をいたしました。
WELgeeとは「WELcome + refugee(難民)」。日本にやって来た難民の若者たちと誰もが活躍できる未来を作っています。
「難民」とは、政治的理由や人権侵害によって迫害の恐怖を感じ、自国を逃げざるを得なくなった人たちです。
例えば、2018年には日本において10,493名の難民申請がありました。しかしながら、2018年度に処理された申請のうち、「難民認定」が得られ権利が保障されたのはたった42名なんです。日本に逃れてきた「難民」のほとんどが、先行きの見えない日々や、社会との隔絶、極めて不安定な立場に置かれているのが現状だということを全く知りませんでした。
「難民」の90%以上はアフリカや中東出身で、その中でもWELgeeが出会った難民当事者は、エンジニア、弁護士、バスケットボールの国際審判など、、個性豊かな人々だったそうです。
彼らの中に様々な経験やスキル、志を持つ人材がいることに着目し、WELgeeが最近始めたのが、難民認定申請者に特化した、日本で初めての伴走型人材紹介サービス「JobCopass(ジョブコーパス)」です。
今回のビジョン合宿の目的は、ビジョン・ミッションの見直しと方向性の共有でした。これまで様々な事業をトライ&エラーしてきたWELgee。新サービスにフォーカスする中で、改めて団体のアイデンティティを確認する必要がありました。
事前のヒアリングで、事業開発に関わるミーティングの場はあるものの、メンバーの思いや価値観などを組織全体で共有する場があまりないことが分かりました。同じ組織のメンバーがどんな思いや価値観をもっているかが、お互いに見えていない場合、ちょっとしたことがきっかけで対立や問題が起こりやすくなります。
そこで今回の合宿では、各メンバーが大切にしている価値観や想いを共有する時間をたっぷりとることにしました。
レゴブロックを使った対話の手法を用いることで、団体の中で日常的に使っている言葉に対しての認識の差など、これまで見えていなかったことが「見える化」されていきます。
共通体験を通じて、お互いに対して、「そんな風に思っていたんだ」という共通の理解が生まれるのと同時に、これまでもっていた思考の枠組みが外れます。
そこから初めて、未来に向けて自分たちはどうするべきか?という対話をスタートできるのです。
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している理論に「組織の成功循環モデル」というものがあります。
組織の問題は、「結果の質」や「行動の質」としてまず現れますが、その根っこには「関係の質」や「思考の質」が悪化していることが多いのです。
ゆるゆるクリエイティブの「NPOビジョン合宿」は、特に「関係の質」と「思考の質」に着目しています。
普段はなかなか話さないような、でも大切な話をレゴブロックを使うことで楽しみながらできるというのが大きなメリットです。
以下のような課題解決を目的に合宿を検討中のNPO団体の方はぜひご相談ください。
- 団体のビジョンづくり、コアバリューの発見
- 事業の拡大や縮小による、ビジョン・ミッションの見直し
- メンバーの増加による、ビジョン・ミッションの共有
- メンバー同士の意識合わせ、交流、チームビルディング
- ステークホルダーとの関係づくり など
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